・監督、オリビア・ニューマン
・内容
湿地内の一軒家に住むクラーク一家。父に暴力を振るわれて母は家を去った。その後、同様に姉たち、兄たちが去った。母がもう戻らないと悟った父もどこかへ行った。幼いカイアだけが残った。
彼女は湿地でムール貝を獲り、それを老夫婦が営む売店に買い取ってもらって生計を立てた。
18才の頃、カイアはテイトと恋に落ちた。しかし、彼は大学へ進学して町を去った。
24才の頃、カイアはチャラ男のチェイスと仲良くなった。やがてプロポーズされたが、彼には婚約者がいた。カイアは彼を避けるようになったが、チェイスはカイアに執着し、時には暴力的に迫ってきた。
ある夜、チェイスが火の見櫓から転落して死んでいた。
・結末/ネタバレ
カイアが殺人の容疑者として捕まった。しかし、彼女にはアリバイがあった。事件があった日、彼女は編集者との打ち合わせで他所の町グリーンビルにいた。もし、彼女が犯人なら、グリーンビルで夕食した後、変装してバスでこの町へ戻り、約一時間でチェイスを殺害かつ証拠を隠滅した後に深夜バスでグリーンビルへ戻らなければならない。弁護士は「そんな大仕事をした翌朝、穏やかに編集者と朝食をとれるものですか?」と訴えた。結果、カイアは無罪になった。
カイアはテイトと結婚し末永く幸せに暮らした。
カイアの死後、テイトは彼女の本をパラパラと眺めていた。すると、そこにはチェイスの遺体から消えたネックレスが隠されていた。
・感想/備考
気分悪い。カイアにイラつくというよりも、彼女を信じていた弁護士やテイト、売店の老夫婦が可哀そう。
物語としてはカイアの半生を描いたヒューマンドラマと殺人事件に焦点を当てたサスペンスを融合したような作品だったな。サスペンスとしては間延びしていて、ヒューマンドラマが苦手な俺には合わなかった。