あくまでもめも

見た映画のメモと軽い感想なんかをメインに。

映画「法廷遊戯」

・監督、深川栄洋

・出演、杉咲花北村匠海、永瀬廉

 

・内容

新米弁護士の清義が友人の美鈴を弁護することになる。美鈴は大学の同級生である馨を刺し殺した容疑をかけられていた。

 

清義と美鈴は養護施設で育った。

 

・結末/ネタバレ

高校時代、二人は痴漢犯をでっちあげてはお金を巻き上げていた。その痴漢犯に仕立てられた男の中に佐久間という男性がいた。佐久間は逮捕され、有罪になり、その後自殺した。佐久間は馨の父親だった。

 

馨の目的は美鈴の裁判を通して佐久間の冤罪を世に知らしめる事だった。

 

美鈴は馨とその目的を果たす約束をしていた。なので、清義が佐久間の冤罪を法廷で公言して初めて、自分の無実の証拠になる動画のパスワードを清義に教えた。

 

映像には「加害者役は美鈴。被害者役はオレ」と言って自分の胸にナイフを突き刺す馨の姿が映っていた。美鈴は「やめて」と叫びながら馨の手を抑えようとした。その勢いで美鈴が馨に覆いかぶさるように倒れ、二人の姿は映像から消えた。

 

それが決め手となり美鈴は無罪になった。

 

しかし、清義は知っていた。馨の計画では彼は死なないはずだったと。カメラの視界から外れた後、美鈴がナイフを馨の胸へ深く押し込んだのだろう。それは美鈴が清義を守るため(※)に。(※美鈴の佐久間に対する行為は時効を迎えている。しかし、清義が美鈴を守るために佐久間へ行った傷害の時効はまだ迎えていなかった。馨が生きていればその傷害事件も明るみにされてしまう。)

 

・感想/備考

序盤のムコゲーム(※)に纏わる場面がどうも安っぽい。演技も演出も。そのせい…かどうかは分からないが、作品全体を通しても安っぽく感じてしまう部分がちょこちょこある。例えば、清義が公判中に「ムコゲーム」という単語を何度も使用するところとか、出廷した証人が陪審員を馬鹿にして騒ぐ場面とか諸々。(※ムコゲームは、清義が在籍していた大学で一部の学生たちが行っていたゲーム。)