あくまでもめも

見た映画のメモと軽い感想なんかをメインに。

映画「そして、バトンは渡された」

・監督、前田哲

・出演、永野芽郁石原さとみ田中圭

 

・内容

梨花は幼い娘を持つ男性、水戸と結婚する。しかし、水戸は夢を追ってブラジルへ。梨花は水戸と別れて日本に残る。その際、水戸の娘、優子を引き取る。

 

梨花は、ピアノを習いたいと言う優子の為、資産家の泉ヶ原と結婚する。しかし、「この家は窮屈だ」と家出を繰り返すようになる。あげく、泉ヶ原と離婚する。

 

・結末・ネタバレ

間もなく、梨花は同窓会で再会した高学歴の男性、森宮と結婚する。

 

数年後―優子が中学生の頃、梨花が姿を消す。優子は、「自由奔放な梨花のことだからどこかで元気にやっているんだろう」と思いながら、義父である森宮と暮らす。

 

さらに月日は流れ、優子が大学を卒業した頃、泉ヶ原から「梨花が亡くなった」と連絡が来る。

 

梨花はずっと以前から病気を患っていた。その為、子供も産めなかった。水戸と一緒にブラジルへ行かなかったのは、そんな健康面の不安があったからだ。また、泉ヶ原の家をしばしば留守にしていたのは治療の為だった。自分が亡くなった後も末永く優子を守ってもらえるように、高齢の泉ヶ原と別れて森宮と結婚した。梨花は年々悪くなる病状を優子に悟られないように二人の前から姿を消した。

 

その後、梨花は治療費に困窮して泉ヶ原を頼った。しかし、梨花の病気は治らなかった。梨花は「自分が死んでも優子には知らせないでほしい」と言い残していた。「人生で二人も母親が亡くなるなんて可哀そうすぎるから。私はどこかで元気に暮らしてるんだろうって思っていてほしい」と。

 

・感想・備考

梨花が病気だったという背景は全く予想できず、素直に驚いた。ただ、それとは無関係のエピソード(優子の恋や友人関係など)は極々淡々と展開するので「結局、結末(種明かし場面)へ向かうだけの作品だったのかな」と感じなくもない。